大阪オーダースーツ テーラーキスモト

大阪のオーダースーツ テーラーキスモト

一着ずつ丁寧にスーツを作り続けるオーダーメイドスーツ専門店

オーダースーツ製作日記

2017/02/28

オーダースーツの裁断風景

<チャコでマーキング>

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先日に引き続き、本日はテーラーとしての本分である裁断風景をお伝えします。

お客様からご注文頂いて、型紙を作成し、お選び頂いた生地に型紙を乗せてチャコ(チョークの様なモノ)と呼ばれるもので、マーキングをしていきます。生地に無駄が出ない様に、効率よくパーツを組み合わせ、仮縫いの後で補正が出ても修正できるように、縫い代を残しながらマークします。

 

 

<いざ裁断>

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生地に対して、丁寧に鋏を入れていきます。慣れない頃は、この作業、非常に緊張するものです。オーダースーツの生地は1点モノがほとんどですので、慣れている今でも、失敗すると、同じ生地がありませんので、慎重にカットします。

 

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洋服はカーブの連続ですから、なめらかにカットします。使用しておりますハサミは裁ちばさみと言って、独特の重さと切り方のマスターが必要です。こちらのハサミは「うぶけや」という鋏屋さんが当時は大阪にもあり、そこで先代が購入し、受け継がれ、約80年位使っております。長年使用しておりますが、キッチリとメンテナンスしておりますから、まったく問題無く使用出来ております。鋏と言うより刀に近いと勝手に解釈しております。

 

<残りわずか>

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裁断もここまでこれば佳境です。鋏を入れ出したら数分です。残りの生地も十分に確保できておりますので、安心です。今回の生地は濃紺の無地でしたので、非常に基礎的な裁断ですが、ダブルブレストとサイドベンツでしたので、少し余分に生地が必要でパーツの組み合わせを考えました。チェック柄の時はチェックの柄を合わせますので、制約が出てきて少し時間がかかります。ストライブの場合も肩線でストライブの柄を極力そろえますので、無地よりは時間を必要とします。

お客様に採寸させて頂いたデータを元に型紙を製作し、マーキングして裁断する。オーダースーツ製作日記にふさわしい内容でした。

 

 

 

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