大阪オーダースーツ テーラーキスモト

大阪のオーダースーツ テーラーキスモト

一着ずつ丁寧にスーツを作り続けるオーダーメイドスーツ専門店

オーダースーツ製作日記

2017/04/18

洋服の梱包

<遠方のお客様に心をこめて>


当店では遠方にお住まいのお客様にお洋服をお届けするのは、ハンガー便と呼ばれる、洋服をハンガーにかけた状態で送れるシステムを利用しております。しかし、今回は、久々に洋服箱で納品させて頂きました。ハンガー便は洋服を吊るしたままで運べますが、箱の場合はそういうわけにはいきません。洋服をシワにならない様に綺麗にたたみ、新聞紙を上手に利用して、梱包作業を致します。画像は背中の部分にタタミシワが付かない様に、新聞紙を丸めて棒状にして詰めているところです。

 

<お袖にも新聞紙を>


袖にもタタミシワが付かない様に、新聞紙を優しく丸めて、袖に入れております。ハンガー便やテーラーバックが無かった時代は全ての洋服が洋服箱で納品されていて、テーラーはみんなこの様に洋服をたたんで納品していました。3代目の父親は、初代にこの梱包のやり方を教えてもらったと言っておりました。当時は宅急便のシステムもなく、長距離の小荷物は、その大半が国鉄の荷物列車で運ばれており、荒っぽい運ばれ方をしていたようです。梱包の大きな特徴としては、箱の中の洋服が運送中に少々荒っぽい扱いをされても、新聞紙を丸めたモノを隙間に詰め込んで固定されていなければならないと伝授されております。今ではエアクッションなどの便利なモノが発売されており、通販でモノを購入した時の梱包には感心させられておりますが、昔は新聞紙がエアクッションの代わりをしていたんです。当店では今でも新聞紙を使っております。理由は新聞紙には衣類に匂いが付かないばかりか、箱の中の湿気も取り込んでくれますから輸送中の洋服を守る意味ではエアクッションより優れているのも特徴だからです。分別ゴミも出ませんし、案外エコです。

 

<不織布で仕上げ>


不織布で包んでその上から新聞紙でくるみます。

 

<箱詰め完了>


箱の蓋を閉めれば梱包は完了です。この後箱を揺すって、中身が動かないか確認します。

 

<包装紙は型紙!?>


箱はそのままでは蓋があいてしまいますので包装します。包装には型紙製作の時の紙を利用します。型紙に使用する紙は通常の包装紙よりは厚さと耐久性がありますから、箱を保護するという目的にはうってつけのアイテムです。スーツを箱で納品する、最近は少なくなった納品方法ですが、明治生まれの初代から細々と続くこんな作業にも先人の工夫がいっぱい詰まっている事に改めて感心しました。

こうして梱包作業は終わりです。最近は外国の方が海外から洋服を作りに日本に来られる事も多く、当店にも時々ご来店ご注文頂く様になり海外発送する機会が多くなりました。海外への洋服の納品は洋服箱ですから、今でもこの梱包は多いに役立っております。

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