大阪オーダースーツ テーラーキスモト

大阪のオーダースーツ テーラーキスモト

一着ずつ丁寧にスーツを作り続けるオーダーメイドスーツ専門店

オーダースーツ製作日記

2017/05/25

お客様に気づかせてもらう

<当店の在庫ジャケット生地>

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先日、ご来店頂いた、新規のお客様。日本各地のテーラーを巡られ当店にもご来店頂きました。まず、おっしゃられたのが、ジャケット生地を当店の様に在庫している店は、ほとんど無いとおっしゃいました。私は、自分のお店ですから見慣れた光景で、他店に買い物をするために入店する事は無いですし、百貨店とかのオーダー売り場は、知っている技術者の方もいらっしゃるので、なかなか偵察に行く事もできません。だから、よそのお店がどれくらい在庫なさっているかは詳しくは知ることはできません。当店のオーダージャケットの在庫生地が決して多いとは思いませんが、自分の感性に合う生地と出会った時は仕入れる様にする事で、そう感じられたのかも知れません。それからしばらく、生地についてのお話をさせて頂き、様々な質問をされ、それぞれの生地が持っている特徴を説明させて頂きました。お客様もすごく知識が豊富で、色々なテーラーの洋服をお召しですから、仕立ての特徴やお店の雰囲気など教えて頂く事も多く、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 

<改めて気づく>

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お客様に教えてもらい、当店のオーダージャケット生地のストックは、決して少なく無いという事を気付かせて頂きました。確かにスーツ生地を多くストックしているお店はたくさんありますが、リスクが多いジャケット生地を数多くストックしているテーラーは少ないと、取引している生地屋さんから聞いた事は何度かあります。綺麗な色柄はパンチサンプルで見るのと、実際に着分生地を肩から掛けて確認するのとでは、イメージが変わる事が多く、お客様にそのリスクを負わせてはいけないという信念から、昔ながらの生地を仕入れて販売する方法を取らせて頂いております。似た色柄でもメーカーによって、少しづつ糸の混紡率や光沢感、風合いのどに違いもありますので、その中からお客様の感性に合う商品をお選び頂きたいと思っております。

 

<最後に>

ジャケット生地談義の後は、スーツ生地のお話になり、イギリス、イタリア、日本と当店で扱っている生地を店内で色々広げてお話させて頂きました。スーツ生地に関しても本当に造詣が深く、私も、テーラーとして培ってきた経験を元に生地の特徴を正直にお話させて頂き、本当に有意義で楽しい時間を過ごさせて頂きました。長年お店をやっておりますと、なかなか自分の店の特徴を客観的に捉える事が難しくなってきます。お店としての強み、弱みは必ずあるものです。今回は、改めて、客観的に当店の特徴に気づかせて頂き本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

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