テーラーキスモトでは、長年にわたって蓄積してきた技術を
しっかりと継承し、研究を重ねております。
紀州本 佳英
衣・食・住は人間が生活する基盤であると同時に、人間の気持ちにも変化をもたらすものです。
おいしいものを食べたい、良い環境の住宅が欲しい…。生命の維持だけに必要な衣・食・住であれば、最低価格のモノでも用は足すことができます。
我々の仕事である「衣」の分野を見渡してみますと、雑誌や、インターネット上の偏った情報の先導により、良い生地を使い、良い仕立(縫製)でありながら良心的な価格設定という商品がそっちのけになっております。
当店は昔からお客様のご予算や着用シーンを考慮して、オーダースーツを製作してまいりました。
生地選び、デザイン、付属、ディテール、縫製とお客様のご希望を聞き、こちらの経験を加味してアドバイスさせて頂いております。
当店のオーダースーツは基本的にはシンプルですが、着やすく飽きの来ないスタイルで、流行を取り入れながら実用的なオーダースーツ作りを心がけております。
「お客様とテーラーと職人(クラフトマン)とが、三位一体で心を込めて洋服を創り上げる」。
ブランドや小手先の仕立てを超える本物のスーツを、いかにお客様のご予算の範囲内でお応えして作り上げるかが、当店の使命と思っております。
紀州本 佳英 Yoshihide Kisumoto
1951(昭和26)年生まれ
1976(昭和51)年:川口洋装研究所にて裁断、型紙作成(パターン作製)を学ぶ
1976(昭和51)年:テーラーキスモト入社
2003(平成15)~2010(平成22)年:大阪府洋服商工業協同組合 理事
2005(平成17)年:大阪市長表彰(中小企業技能功労者)
2008(平成20)年~2010(平成22)年:OTC(大阪テーラーズ倶楽部)委員長
2012(平成24)年:大阪府洋服商工業協同組合 常務理事
2018(平成30)年:大阪府洋服商工業協同組合 副理事長
2022(令和4)年:大阪府洋服商工業協同組合 理事長就任
紀州本 佳照
学校を卒業後、金融機関に勤めておりました。アパレルとは全くの異業種ですが、多くのスーツを必要とされる方とお会いして、我々スーツを提供する立場の人間にできることは何かを考えるようになりました。それは、ご注文頂くお客様が本当に満足してスーツを着用して仕事をして頂き、お会いした方が不快な思いをされないようなスーツ作りをすることが第一だと思います。異業種だからこそオーダースーツ業界を客観的に見て、あらゆるシーンに対応できるスーツ作りを念頭にお店を運営しております。やり過ぎのデザインでもオシャレ着として着用して頂くのは自由で楽しい事だと思います。現に、そのようなご注文もたくさん頂いております。しかし、大半の人々にとってのスーツのニーズはビジネス用か大切な場での着用だと思います。基本的には実用性に優れた洋服作りをベースにしております。当店のオーダースーツは着心地と耐久性に優れれているのも特徴だと考えます。サラリーマン時代は毎日、当店で作ったオーダースーツを着用しておりましたが、毎日の営業活動でも型崩れや生地が破れるということはありませんでした。そして何より、周りの人からスーツを褒めて頂く機会がたくさんありました。
価格と品質のバランスの良いオーダースーツ。
そのような商品がだんだん少なくなってきておりますが当店は可能な限り真面目な洋服作りを続けていきたいと思っております。
幸いなことにサラリーマン退職後、オーダースーツ業界では知らない人はいないと言われる岡本富一先生に2年間ご指導して頂き、採寸、型紙作成、裁断、仮縫い、補正、本縫いを習得させて頂きました。そして当店でご注文頂くお客様のお洋服を製作させて頂きながら日々、仕事に取り組んでおります。オーダースーツ店は星の数ほどたくさんありますがキッチリと技術的な修行をされた方が運営しているお店は減少しているのが現状です。
お客様の体に直接触れる我々テーラーが型紙作製~縫製のスーツ作りの工程を修得してこそ、工場縫製でも適正な補正を入れてスタイルと着心地の良い服を提供できるのではないかと考えております。この業界に入って本縫いまで勉強させて頂いたことに感謝し、日々オーダースーツ作りを行っております。
紀州本 佳照 Yoshiteru Kisumoto
1978(昭和53)年生まれ
2002(平成14)年:金融機関に入社
2006(平成18)年:株式会社テーラーキスモト入社。
同時にオカモトデザインシステムにて型紙作製、裁断、仮縫、本縫を修得。