2017/03/16
ある一定金額以上の既製品の場合はスポンジャーと呼ばれる高圧の機械で裁断前に縮絨をしておりますから、狂いは少ない様です。
オーダースーツはサイズやシルエットはもちろんの事、洋服としての品質も良くて当たり前という考えがテーラーにはあります。だからこそ良質の生地を使い、お客様のご要望に応えるスーツ作りを念頭に仕事をされているお店がほとんどです。高品質の生地に対してはより一層、縫製作業に入る前にきっちりとした下準備が必要です。本日はそんな下準備のお話です。
生地に補正を終えた型紙を載せ、チャコで、マークし直します。長年の経年変化の少ない洋服を作るためには、この様な地道な作業を積み重ねなければなりません。
画像はズボンの後ろ身頃に対してマークをしているところです。
画像は再掲ですが、ズボンの裾線の例です。元の線は糸の付いている部分で、股下寸法に変更はなくて、チャコの線が新しくマークした部分です。約5ミリ程度縮んでおります。裁断前に、きっちりと地のし(縮絨)をしていてもこれくらい縮む事はあります。今の生地は織機の精度が向上し、ほとんどネジレやゆがみは発生しにくいと思われておりますが、縫製の現場ではやはり、この縮みやネジレに苦労しているという話を良く聞きます。テーラーは、きっちりと下準備をして、縫製者にお渡ししておりますので、安心してご注文下さい。
オーダースーツならではの品質を
<品質の保証>
オーダースーツなのに、クリーニングする度に洋服のズボンの長さが短くなったり、突然の雨でラペルがピリついたりといことがありませんか?それは仕立て(縫製レベル)が悪い場合もありますが、テーラーの下準備不足の場合もあります。ある一定金額以上の既製品の場合はスポンジャーと呼ばれる高圧の機械で裁断前に縮絨をしておりますから、狂いは少ない様です。
オーダースーツはサイズやシルエットはもちろんの事、洋服としての品質も良くて当たり前という考えがテーラーにはあります。だからこそ良質の生地を使い、お客様のご要望に応えるスーツ作りを念頭に仕事をされているお店がほとんどです。高品質の生地に対してはより一層、縫製作業に入る前にきっちりとした下準備が必要です。本日はそんな下準備のお話です。
<仮縫後の作業>
仮縫い状態の洋服はフィッティング終了後、全てバラバラに解体し再度霧吹きで水分を含ませ地のしをします。理由はカットされた生地パーツは再び微妙な狂いが生じる事があるからです。生地に補正を終えた型紙を載せ、チャコで、マークし直します。長年の経年変化の少ない洋服を作るためには、この様な地道な作業を積み重ねなければなりません。

画像はズボンの後ろ身頃に対してマークをしているところです。
<生地によっては縮む事も>

画像は再掲ですが、ズボンの裾線の例です。元の線は糸の付いている部分で、股下寸法に変更はなくて、チャコの線が新しくマークした部分です。約5ミリ程度縮んでおります。裁断前に、きっちりと地のし(縮絨)をしていてもこれくらい縮む事はあります。今の生地は織機の精度が向上し、ほとんどネジレやゆがみは発生しにくいと思われておりますが、縫製の現場ではやはり、この縮みやネジレに苦労しているという話を良く聞きます。テーラーは、きっちりと下準備をして、縫製者にお渡ししておりますので、安心してご注文下さい。
